もうすぐCookieが使えなくなると耳に、目にしたことがありませんか?
2020年1月にgoogleがgoogle社のブラウザChromeが、サードパーティー製のCookieのサポートを2022年中にに打ち切るという発表がありました。
(←2023年後半まで延期されました)

多くのWEB関連企業から不安の声が上がっていました。
では、実際にはどの様な影響があるかご存じですか?
今回は、サードパーティー製のCookieのサポート打ち切りがどの様な影響があり、どの様な対応が必要かをまとめました。

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サードパーティー製のCookieのサポート打ち切りの影響

そもそもCookieとは?

Googleによると

Cookie は、アクセスしたウェブサイトによって作成されるファイルです。閲覧情報を保存することで、オンラインでのユーザー エクスペリエンスを向上させます。サイトでは、Cookie を使用して、ユーザーのログイン状態を維持したり、ユーザーのサイトの利用設定を記憶したり、ユーザーの地域に関連する情報を提供したりできます。
https://support.google.com/chrome/answer/95647?co=GENIE.Platform%3DDesktop&hl=ja

分かりやすく言うと、Cookieとは、閲覧しているWEBサイトで行った情報のことです。
Cookieは端末に保存された情報ということになります。
この情報は、サイトの訪問日、アクセスページ、訪問回数そしてフォーム等に入力した情報などが含まれます。
例えば、ショッピングサイトのログイン情報もCookieとして保存されています。
Cookieは、様々な会員サービスや快適なネット生活には欠かせないものとなっています。

Cookieはユーザー自身が記入したりアクションを起こしたりした情報を保管しています。
Cookie自体は、初回アクセス時にWEBサイト(サーバー)が発行し、
その発行されたCookieにユーザーのアクション情報が書き込まれユーザーの端末に保管されます。
2回目は、ユーザーの端末のブラウザがWEBサイト(サーバー)にCookieを渡し、
その保管された情報を元に、ログイン情報などをリロードします。

Cookieとキャッシュの違いは?

Cookieは、キャッシュとは違うの?と思われた方もいるかもしれません。
一度、アクセスした情報を端末に残しておくという意味では同じかもしれませんがその保存しているモノは全く違います。

・Cookie:ユーザー自身がWEBサイトで行ったアクション(入力やページアクセスなど)の情報
・キャッシュ:ユーザーが閲覧したWEBサイト自体の情報

となります。

Cookieは大きく2つに分かれます

Cookie、ファーストパーティーとサードパーティーの2種類が存在しています。

ファーストパーティー製のCookie

訪問したWebサイトのドメインから直接発行されるCookieのこと。
Cookieには、ドメインが設定されていてそのドメインが閲覧中のWEBサイトのドメインと一致すればファーストパーティーCookieとなります。
このファーストパーティーCookieは、ログイン情報やお気に入り機能やSNS連携、その他パーソナライズなどの他に、
Googleアナリティクスや一部のマーケティングオートメーションツールにも活用されています。

マーケティングオートメーションについて、詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:マーケティングオートメーション(MA)とは?アクセス解析との違いは?

サードパーティー製のCookie

訪問したWebサイト以外からのドメインから発行されるCookieのこと。
一部のアクセス解析ツールや広告のCVトラッキング、広告のターゲティングなどのアドテクノロジーに活用されています。

つまり今回の変更で大きな影響を受ける可能性があるのは、「Web広告などを運用している広告代理店」や「アドテクノロジーベンダー」そして「ターゲティング広告を利用している企業」ということです。

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なぜサードパーティー製のCookieが規制されるのか

「個人情報の保護」という観点からサードパーティー製のCookieは廃止されることに。
どういうことかというと、ここ数年個人情報保護が世界的に叫ばれてきました。

今や、インターネット上の個人情報は個人の年齢性別はもとより、住所、経歴、学歴そして趣味趣向までありとあらゆる情報が保存されています。
この情報は、時には個人に大きな不利益となることもあります。
Cookieは確かに便利なものですが、その使い方(使われ方)が一歩間違えれば大きな不利益につながります。

世界での個人情報保護への流れと、インターネットでの個人情報の扱いの変化がサードパーティー製のCookieの使用停止につながりました。

サードパーティー製のCookieが規制に向けてやるべきこと

自分たちが運営しているサイトのCookieが規制に対して正しく対応されているかどうかをチェック。
サードパーティー製のCookieを使用していないことだけでなく、
ファーストパーティー製のCookieでも、保持期間や利用用途の限定など
しっかりと対応しているかどうかなどの技術的な部分と、
個人情報の扱いについて、しっかりと説明したページを用意したり、
サードパーティー製のCookieを使用していないことやCookieの目的外使用を行わないことを表明したり…
これらの「アピール」すべき部分をしっかりと行うことが重要です。

WEB広告や解析について

もっとも影響を受けると思われることが、リターゲティング型(追跡型)広告です。
リスティング広告の様に検索キーワードに対する広告と違い、
閲覧したサイトや入力内容などから傾向を割り出し、それに合った広告を表示するさせるリターゲティング広告は、
サードパーティー製のCookieを利用し、ドメインを横断しているため、同じような広告の利用は難しくなります。
そのため、流入数の減少は避けられないと思われます。

新たな手法の導入を検討しなくてはなりません。
広告戦略の見直しや、WEBサイト自体の見直し、今までのように個人に向けた(ターゲットを絞った)手法ではなく、
自分たちの強みや特徴をしっかりと活かし、個人から選ばれることを重要視したサイト構築が必要になると考えられます。

関連記事:WEBサイト制作の流れ!制作工程や期間・手順のポイントを解説

まとめ

2022年の打ち切りまでに、サードパーティー製のCookieの使用の有無や広告の見直しということだけでなく、WEB戦略全体を見直す良い機会ととらえてみてはいかがでしょうか?

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監修者情報

 

株式会社フォーサイトクリエイション

代表取締役 村田 雅利

大学卒業後、大手スポーツメーカーの営業としてトップの売上実績を残し、もっと営業スキルを磨くために転職した広告代理店でも年間売上数十億円と売上に貢献。そして広告をもっと深く知るために、事業モデルの構築や土地開発から関われる商業施設のプロデュース及び集客コンサルティング会社に転職。そこでは年間数億円の広告予算を預かり、広告戦略を組み立て売上拡大に貢献。その後、大手制作会社の取締役と集客コンサルティング業務の両立を経て、現在の株式会社フォーサイトクリエイションを設立。 今までの経験を活かし、営業・企画・戦略の3つの目線から業種を問わず様々なクライアントの課題や目的に対して、コンサルティングとデザインでクライアントの成長に貢献しています。