WEBサイト制作の全体像
WEBサイト制作には、様々な手法があります。それこそ、制作会社ごとにも違いますし、案件ごとにも最適な制作方法が違います。
本記事では、全くのゼロからWEBサイトを作る際の【具体的に制作作業に入る前の段階】から紹介します。
本記事を紹介している大阪のホームページ制作会社の株式会社フォーサイトクリエイションでは、ブランディングやマーケティングというプロの視点、そしてお客様という第三者視点で詳細に的確に提案・評価し、『最も効果的なホームページ制作』を行っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
WEBサイト制作の流れ!3つのステップで解説!
WEBサイト制作を下記の大きな3つのステップで説明してみます。
- 1.RFPをまとめる
- 2.企画・設計フェーズ
- 3.制作フェーズ
1.RFPをまとめる
RFPとはRequest For Proposalの略語で、日本語では提案依頼書と呼ばれます。RFPには「どのような条件で制作・開発したいか?」をまとめます。これにより、イメージ通りの成果物に仕上がる確率が高まるります。
自分で作成する際も、Web制作会社に依頼する際も、このRFPの精度が一番重要です。
この精度により、得られる効果も大きく異なります。得られる効果を試算できれば、Webサイト制作に掛ける予算も計算しやすくなります。
ただ、「デザインが古いからお洒落にしたい」「スマートフォンでも観れるように」だけのRFPではなく、もう少し具体的に考えていきましょう。
では、具体的に!?とは、どのような情報を記載すべきかを見ていきましょう。
①現状の課題の洗い出し
既にWebサイトを持っている場合は、現状抱えている課題を洗い出してください。「更新作業に時間が掛かり過ぎる(=サイト更新でHTMLを編集する必要がある)」「どこに何があるか分かりにくく、お問い合わせなどが全くない(=サイト内の導線設計が悪くコンバージョンフォームへの到達率が低い)」のような課題点をまとめましょう。Googleアナリティクスなどのデータを元に示すとより理解しやすくなります。
Googleアナリティクスとは、oogleが提供する無料のアクセス解析ツールです。Googleアナリティクスでは、登録したサイトのユーザーの行動に関するデータがわかります。例えば、「サイトの訪問者数はどれくらいか」「訪問者はどこから来たのか」「使われたデバイスはスマホかパソコンか」などのデータを計測することができます。
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②目的の設定
Webサイト制作・開発の目的を決めます。
「集客を増やしたい」「お問い合わせ数を増やしたい」「OEMの依頼を増やしたい」「購入や資料請求のコンバージョン率を向上させたい」といったように、目的を具体的にまとめましょう。
CVR(コンバージョン率)とは、「Conversion Rate」の略で、Webサイトや特定のページに訪れたユーザーの内、どの程度CV(コンバージョン)に至ったかを表す数値です。CV(コンバージョン)というのは、「最終的な成果」のことです。例えば、ユーザーがWeb上で商品を購入したり、申し込みを行ったりすることです。
関連記事:【超簡単!】Webのコンバージョン率(CVR)を上げる7つの方法
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③予算を決める
おおよその予算を算出します。冒頭で申し上げたように、新たに作成するWebサイトがもたらす効果や利益(新規顧客の獲得・優秀な人材・共同開発の依頼・知名度の向上など)を試算し、それを得るための金額を決めてください。
私たちがお伝えするのは、Webサイト制作に掛けるお金が「経費・コスト」ではなく、「投資」だということです。
「ただ古いから作り変える」は経費レベルかもしれませんので、その要件を満たすコストの安い制作会社を選べば良いと思います。
Webサイトがもたらす利益は試算できないほど大きく、それによって未来が変わると言っても過言ではありません。
あなたや企業の未来を託すのに見合う予算と制作会社をしっかりと見極めましょう。
④スケジュール(納期)
いつ新しいWebサイトを公開したいか?はしっかりと伝えましょう。ただ、制作する内容によって変動する場合がありますので、最低でも3ヵ月前には制作会社が決まっている状態にしましょう。機会損失を防ぐためにも、スケジュールをあらかじめ伝えておきましょう。
ギリギリになって急いで作ると、ミスも多くなり、内容も疎かになってしまします。
結局、何のために作ったのか分からなくなり、想定していた利益も得られなくなりますので、余裕をもって準備を進めていくことをお薦めいたします。
急ぐときほど、上記のRFP(①~④の内容)を早めにまとめて、制作会社に相談しましょう。
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「新規顧客の獲得」「求める人材の獲得」「ブランディング」などホームページに求める成果は大きいにも関わらず、「作りっぱなし」になっていませんか?
定期的にホームページ診断を行うことで、
・正常に機能しているか?
・求めている効果が得られているか?
・改善の余地があるか?
など早期発見・早期改善が可能になりますので、定期的に診断を行うことをお勧めします。
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2.企画・設計フェーズ
ここからは、制作会社が決定し具体的に制作段階に入っていきます。まずどのように企画・設計を行うのか?を解説していきます。
①RFPをもとに、しっかりヒアリング
事前にまとめて頂いたRFPをもとに、ヒアリングで共有し、プロ目線でそれ以外の関連性や分析を行い確認していく重要な過程です。
これは、お医者さんに似ています。患者さんが言う症状から、原因や関連性を推測し適切な治療法や早期発見をしてくれます。
その診断が優れている医者が名医と呼ばれます。
医者にはそれを求めているのに、Web制作会社になると、診断力(分析力)で制作会社を選定している人が少ないのが現状です。伝えたこと以上のことをやらない制作会社が多いのも事実です。診断力(名医)が無くても依頼があるのであれば、そっちの方が楽で責任が無いので、多少金額を下げてでも受けようとするのは当然です。
提案で、デザインを作成してくるところは一見良さそうですが危険です。デザインで誤魔化されてしまい、良く見えてしまいますが、デザインを提出してくる制作会社ほど、デザインのテンプレートが決まっている可能性が高いからです。Webサイトの場合は、テンプレート化しやすいので、特に気を付けてください。
②最終の目的設定とターゲット
RFPやヒアリングをもとに最終の目的を設定します。これから作るサイトが、誰を対象として、どんなことを伝えて、最終的にどうなって欲しいのか、を決めていきましょう。
ここで重要なのが、誰に=ターゲットの設定です。目的を達成するターゲットの属性に合わせたWebサイト制作を行っていきます。
例えて言うなら、釣りに近いです。海には多くの魚がいますし、それぞれ食べる好物も違います。ただ針を下ろしても1匹も釣れません。釣りたい魚に合わせた、仕掛けと餌を用意しますよね。Webサイトやすべての制作物も全く同じ考え方と言うことを覚えておきましょう。
③コンセプトを決める
コンセプトとは、そのWebサイトが誰に対してどんなことをアピールしたいのかを表した概念のことを指します。たとえば、採用のサイトであれば「アットホームな人柄と社風を表現したい」といった内容です。
制作が進んで行くと、目的やイメージがぶれてしまうことが多いので、コンセプトを設定することで、最初の目的からズレたWebサイトになるのを防ぐことができます。
関連記事:UI/UXデザインとは!?その意味や違いを知りWeb改善に活かそう
④掲載コンテンツを決める
目的やコンセプトを決めた後は、Webサイトに掲載するコンテツを考えます。Webサイトの目的によって掲載すべきコンテンツは異なるため、ターゲット像に合ったコンテンツを掲載することが大切です。
例えばコーポレートサイトを例にすると、「企業理念」「代表メッセージ」「会社概要」「沿革」「事業内容」「商品紹介」が主だったコンテンツです。
が、これではどこの企業も、ほぼ同じコンテンツになり、競合との差別化が図れません。
制作するにあたって一番のポイントは、「魅力や強みをどうやって見い出し、創造できるか?」といことです。
自分が思う長所と短所と他人が思う自分の長所と短所が違うことはよくある話です。
企業にも社員には気付かない魅力や価値が意外と多くあるものです。長年働いていると見えなくなっていることも多々あります。
私たちが制作させて頂く時に重視するのは、「お客様目線(第三者目線)」と「プロ目線」で企業と目的を踏まえたオリジナルコンテンツを提案していきます。今あるものだけで制作しよとする会社ではなく、売りや魅力を創り出せる制作会社を是非選んでください。
⑤ページのデザインを作成する
Webデザインは見た目を整えるだけではなく、コンテンツをどのページにどのように配置するかという、情報を設計する工程でもあります。色や大きさ等の見た目は、あとから調整可能ですが、情報設計はあとから変更しにくいので、先に決めておきましょう。この情報設計を図に表したものをワイヤーフレームといいます。よく使われる言葉なので覚えておくと良いでしょう。
また、情報設計と合わせてユーザーを商品購入や資料請求などのゴールに誘導させる(コンバージョン)ためのルートや仕掛けを設計(=導線設計)していきます。ユーザーを迷わせない、離脱させないためにユーザビリティー(使いやすさ)に配慮することも、導線設計の重要な要素です。
ワイヤーフレーム とはWebサイトのレイアウトを定める設計図のことで、「何を、どこに、どのように」画面に配置するかを枠を引いて明らかにするものです。
3.制作フェーズ
Webサイトの目的を決め、設計・デザインが決まったら、いよいよインターネット上にWebサイトを構築します。具体的な手順を解説していきます。
①サーバー・ ドメインの取得
サーバーは、レンタルサーバーを借りるのが一般的です。ドメインは社名やサービスなどを盛り込んだ独自ドメインを専門業者で取得するケースが多いです。ここの契約は、制作会社に任せず、直接契約することをお薦めします。家や名前の権利を他人に預けるのと同じだからです。
②ページのコーディング
コーディングとは、HTMLやCSSなどのソースコードを打ち込み、Webサイトをブラウザ上で見られるように視覚化し、JavaScriptなどで機能を追加していくことです。HTMLで文書を記述し、CSSで見た目のデザインを設定します。
今ではスマートフォンでWEBサイトを閲覧するため、レスポンシブ化は必須ですので、その際もこのコーディング段階で行います。
PC用、スマートフォン用のサイトとそれぞれ2つのデータを用意している企業もたまに見かけますが、検索順位にも影響しますので今後はレスポンシブ化が必須です。
PC、タブレット、スマートフォンなど、異なる画面サイズの幅を基準にWebサイト表示を柔軟に調整し、見やすく最適な表示にすることを指します。
③SEO対策
検索結果で上位表示させるためのSEO対策は、Webサイトの成果に直結します。SEO対策はコンテンツの内容だけでなく、サイト構造やHTMLのコーディング方法の影響も大きく受けます。
きちんとノウハウを持っており、SEOに最適化されたコーディングで実装してくれるWeb制作会社に依頼するようにしましょう。
SEOとは「検索エンジン最適化」、すなわちYahoo!やGoogleといった検索エンジンで上位表示するために「最適」な状態へとWebサイトをチューニングすることです。
具体的は例を下記に紹介。
1)適切なキーワードを選ぶ
2)検索エンジンが望む技術対応を行う
3)ページを増やす
4)アクセス者に読まれるコンテンツを用意する
5)タイトルタグと見出しを設定する
6)ホームページの内部リンクを整備する
7)外部からリンクをもらうか
④システム構築と実装
最近では、WordPressなどのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)が、企業サイトのシステムでも実装されることが増えてきました。
CMSはテンプレートを設定すればページの追加や変更などが簡単で、実装後はWeb制作者以外でも更新できるのが利点です。
少しの修正を制作会社に依頼して、費用も時間も掛けるのはナンセンスです。これもヒアリングを行った段階で更新が多い箇所に関して、制作会社が提案するのが当たり前ですが、修正費が欲しい制作会社は何も言わないので注意してください。また、その修正費が高いことあるので要注意です。
現在は多くのCMSが提供されているので、自社のコンセプトやサービスに合ったものを選びましょう。
その際は、外部からデータを書き換えられる可能性もありますので、セキュリティをしっかり設定してください。
これも制作会社によって危機管理に差があるので要注意。
WordPressはCMS(Contents Management System)というものの1種です。直訳で「コンテンツ管理システム」です。通常、Webサイトを作成・公開するためにはHTMLやCSSの知識が必須ですが、WordPressに代表されるCMSを利用すればそのような専門知識などをもっていなくとも文章や画像といったコンテンツさえ準備する事が出来ればWebサイトを作成・公開する事が出来ます。
⑤ブラウザ検証
システム開発まで完了したら、いよいよリリースに向けて最終確認していきます。IEやChromeなどのブラウザ上で問題なく動作するかの最終検証を行ってからWEBサイトを公開しましょう。
⑥リリース(一般公開)
ブラウザ検証に問題がなければ、ついにWebサイトをリリースすることになります。これで納品完了です。納品時点で、費用を全額支払うことになります。開発規模にもよりますが、ヒアリングからリリースまではおよそ2~3か月程度かかるケースが多いです。
⑦リリース後の保守運用
Webサイトは制作だけでなく、その後の保守も非常に重要です。Webサイトの保守とは、アクセス解析をし、SEO対策を繰り返して、市場の変化を察知しながらWebサイトの改善を図ることです。また、データのバックアップも重要です。
アクセス数をアップするためのコンサルティングやSEO対策、Webプロモーションの運用、追加機能の開発などを依頼する場合は、1年~数年に渡ってパートナーシップを組んでいきます。これだけ長く付き合う可能性のあるWeb制作会社ですから、自社にとって適切な会社を選ばなければなりません。
関連記事:ホームページの維持費を解説!維持管理費を安く抑えるコツとは?
WEBサイト制作にかかる期間
WEBサイト制作にかかる期間は、どの段階から始めるかで大きく変わってきます。
上記の3つのステップを実施する場合は、最低でも3カ月は必要です。内容によっては、6カ月以上必要な事もあります。
時間をかければ良いというわけではありませんが、あまりにも準備期間が短すぎると、良いものを制作するのは難しいと言えます。
ホームページ制作に必要な期間について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連記事:ホームページ制作に必要な期間とは?制作期間を短縮する方法を解説
WEBサイト制作の費用の目安
WEBサイト制作会社に依頼する場合は、サイトの規模にもよりますが200万円~350万円はかかると思って頂いた方が良いです。
もちろん、制作会社ごとにも大きく違います。ただ、あまりにも制作費用が安い制作会社は少し、疑った方が良いかもしれません。
上記の3ステップを実施するには、時間も人も必要です。制作費用の安い制作会社はどこかを省略したり、自社のサービスに無理やり当てはめたりしていることが多いからです。
しっかりと見極めることが必要です。
制作費については下記に詳細がございます。
ホームページ制作の相場とは?制作費用・料金の早見表あり
WEBサイトはツールやソフトを使って自作できる?
制作費をどうしても抑えたい場合は。Wordpressに代表されるオープンソースのCMS(コンテンツマネジメントシステム)や、Wixなどのオンラインサービスを利用することも可能です。
ただし、その場合は上述しています3ステップのうち 1.RFPをまとめる と2.企画・設計フェーズを自分たちで行わなければなりません。
WEBサイトを必要最低限の「電話帳替わり」として考えておられるのでしたら、自作でも問題ないかもしれません。
ただし、WEBサイトで利益を得たいならぜひWEBサイト制作会社の話を聞いてみて下さい。
もし、WEBサイト制作会社をどのように選べばよいか知りたい方は下記の記事をご一読下さい。
ホームページ制作会社の選び方!失敗しないためのポイントや注意点を解説
監修者情報
株式会社フォーサイトクリエイション
代表取締役 村田 雅利
大学卒業後、大手スポーツメーカーの営業としてトップの売上実績を残し、もっと営業スキルを磨くために転職した広告代理店でも年間売上数十億円と売上に貢献。そして広告をもっと深く知るために、事業モデルの構築や土地開発から関われる商業施設のプロデュース及び集客コンサルティング会社に転職。そこでは年間数億円の広告予算を預かり、広告戦略を組み立て売上拡大に貢献。その後、大手制作会社の取締役と集客コンサルティング業務の両立を経て、現在の株式会社フォーサイトクリエイションを設立。 本物のデザインを提供し、業種を問わず様々なクライアントの課題や目的に対してコンサルティングとデザインで企業の成長に貢献している。