Webサイトのデザインも気に入っていて、サイトへのアクセス(訪問者)数は多いのに、コンバージョン(成果)が得られていないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか?ホームページから、お問い合わせや契約を増やすためには、コンバージョン率(CVR)を向上させるためのテクニックが必要になります。

「良いWebサイト=デザインがお洒落」ではなく、「良いWebサイト=成果が得られる」です。目的を叶えない、成果が得られないWebサイトは、持っている意味がありません。

そこで今回は、成果に直結する「コンバージョン率(CVR)」について、その基本的な意味やコンバージョン率(CVR)を上げる方法だけでなく、コンバージョン(CV)が上がらない原因なども、できるだけ簡単に分かりやすく解説いたします。

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コンバージョン(CV)とは?

コンバージョン(conversion:CV)とは、直訳すると「変換・転換」といった意味があります。Webマーケティングにおいては、Webサイトの運営者がサイト上に設定している「成果」を、アクセスしてきたユーザーが達成することを指します。

「成果」が何であるかは、Webサイトの目的によって異なります。ECサイトの場合は購入が「コンバージョン」となります。一方、ECサイト以外のWebサイトでは、お問い合わせフォームからの問い合わせや、メールマガジンの登録、資料請求などを「コンバージョン」と定義するケースが多いです。

コンバージョン率(CVR)とは?

コンバージョン率(Conversion Rate:CVR)とは、Webサイトへの訪問数のなかで、コンバージョン(契約・会員登録・お問い合わせ数など)に至った割合を示す指標です。

CVRの計算式は、下記で求めるのが一般的な方法です。
コンバージョン(CVR)数 ÷ 訪問数

コンバージョン率(CVR)が上がらない原因

コンバージョン率(CVR)が上がらない原因として、以下の5つが考えられます。

  1. 市場の変化や商品力の低下
  2. ターゲットがズレている
  3. 商品の魅力が表現できていない
  4. お問い合わせフォームが面倒臭い
  5. 目的完了までの誘導ができていない

1.市場の変化や商品力の低下

インターネット上で商品を販売する企業は常に増加しています。そのため情報の更新を行わなければ、類似商品などの増加により、魅力が薄れてコンバージョン率(CVR)が下がる原因になります。

その変化に気付いて、商品の新たな魅力を発見するか?・使い方を提案するか?、または商品自体の改良を検討するか?に取り組むことが重要です。

2.ターゲットがズレている

Webサイトに掲載しているコンテンツがターゲットが求めている情報と合っていない、あるいは設定したキーワードとターゲットが合っていないことが挙げられます。これでは、コンバージョン率(CVR)が上がらないことは、誰でも分かりますよね。

3.商品の魅力が表現できていない

商品のスペックばかりで魅力が表現できていないと、購入に結びつかずコンバージョン率(CVR)が下がってしまいます。そのため、商品購入後にお客さんにどのようなメリットをもたらすのかを伝える必要があります。

具体的な方法としては、商品の特徴やスペックから、その後にメリットを書き足すと良いでしょう。

4.お問い合わせフォームが面倒臭い

お問い合わせなどの入力フォームが分かりにくかったり、項目が多すぎて面倒臭いなどを感じてしますと、ターゲットは途中で離脱してしまいます。そうならないために、フォームはシンプルなページにしましょう。入力する項目は、少ないほどページ離脱を減らすことができます。

極端に言うと、コンバージョン(CV)である入力フォームを改善するだけで、コンバージョン率(CVR)が改善されることもあります。

5.目的完了までの誘導ができていない

Webサイトを使用するユーザーは、ちょっとしたストレスを感じただけで、離脱して他のサイトを閲覧します。ターゲットが求めている情報がどこにあるかが分かりにくかったり、各コンテンツからの導線が分かりにくいと離脱します。

また、Webサイトのページの読み込み速度が遅いケースや、スマホで閲覧した際に表示が小さくなり、読みにくかったり、デザインが崩れていたり、クリックしにくかったりするのも良くありません。

コンバージョン率(CVR)を上げるメリットって?

コンバージョン率(CVR)を上げるメリットとは、簡単に言うと「バケツの穴を塞ぐ」という事です。

例えば、Webサイトへの訪問数を仮に10,000件とした場合、コンバージョン率(CVR)が1%であればコンバージョン(CV)数は100となります。しかしコンバージョン率(CVR)を5%まで引き上げることができれば、同じWebサイトへの流入数でコンバージョン(CV)数を500まで増加させることができ、流入数に変化がなくても効率よく成果を上げることが可能です。

Webサイトへの訪問者数を今よりも増やすとなると、日々の広告費が莫大に掛かってきますし、広告を止めれば、すぐに下がってしまいます。手っ取り早い方法のため、競合企業も多く参画してきます。競争が激化してくると、広告費が上がっていくという流れになっていきます。

一方、コンバージョン率(CVR)の改善は、対策が完成するまで時間は多少掛かりますが、持続的な効果が期待できます。

単純に、お問い合わせ数や売上を増加させる方法は、以下の2つしかありません。
①量を増やす・・・Webサイトへの訪問者数
②質を上げる・・・Webサイトのコンバージョン率(CVR)を上げる

水モノの①を選択するか、自社の資産として残る②を選ぶかが成功へのターニングポイントです。

まず②を行ってから①を行うと、効果は何倍にもなり、一番効率が良い進め方だと言えます。
また、②を進めている間に①を行うのであれば、少々効率は悪いですが応急処置として考えれば良いかと思います。

どちらにせよ、Webサイトのコンバージョン率(CVR)の向上は必須だという事です。

関連記事:【アクセス数を増やす秘訣】キーワードの調べ方6選

コンバージョン率(CVR)を上げる7つの方法

それでは、ここからコンバージョン率(CVR)を上げる7つの方法を紹介します。

1.ターゲットを明確にする

改めてターゲットを設定し、ターゲットに合わせたWebサイト・コンテンツを作成します。それによってターゲット層、つまりコンバージョン(CV)しやすいユーザーのアクセスの割合が増え、コンバージョン率(CVR)のアップにつながります。また、ターゲット層以外のユーザー、つまりコンバージョン(CV)しにくいユーザーのアクセス=ミスマッチ数を減らすことでも、コンバージョン率はアップします。ターゲットを深堀したペルソナを設定するのも効果的です。

2.集客キーワードを再考する

アクセスがあってもコンバージョンしない場合、コンバージョンしにくいユーザーのアクセスを集めているのかもしれません。ターゲットはどのような意図で、どんなキーワードで検索しているのか、どんなキーワードで検索するユーザーがコンバー(CV)しやすいのかを分析しましょう。キーワードの選び方一つで、ターゲット層のアクセスを集め、ターゲット層以外のアクセスを減らすことができます。コンバージョンしやすいキーワードが見つかれば、キーワードに合わせたコンテンツを作成していきましょう。

3.導線を整える

導線を整えるというのも、コンバージョン率を高めていく上で大切なテクニックの一つです。仮に次の行動をうながすことができたとしても、導線が整っていないとターゲットは迷ってしまい、Webサイトから離脱していきます。そのため、Webサイト内のメニューを分かりやすくしたり、コンテンツの最後に次に誘導したいページへのリンクを設置するなど、ターゲットが迷わないよう導線を整える必要があります。

4.リンクやバナーを工夫する

コンバージョンへの導線となるリンクボタンは、分かりやすいものにしましょう。目立つデザインや色、そのリンクバナーをクリックしたら何が起こるのかをはっきりさせる必要もあります。また、長いページには、コンバージョン(CV)への導線となるリンクを複数設置した方が効果的です。Webサイト全体をターゲット目線でチェックし、クリックしたくなる工夫を組み込みましょう。

5.入力フォームを最適化する

ターゲットが入力フォームまで進んでくれた場合、コンバージョンの達成は目前です。しかし、入力フォームが最適化できていなと、ターゲットは情報の入力をやめて、離脱してしまいます。無駄に入力項目が多かったり入力のルールが厳しかったりすると、ターゲットの離脱の原因になってしまいますし、入力する内容が分かりずらい場合も離脱につながります。アクセス解析ツールをチェックしてみて、入力フォームからの離脱率が高くなってしまっている場合は、入力フォームの最適化ができていない可能性が高いと言えるますので、再度見直して項目を絞り込みましょう。

6.直帰・離脱を下げる

Webサイトへの訪問者がアクションを起こさずにWebサイトから離れてしまうことを「直帰・離脱」といいます。興味を持ってWebサイトを訪れたはずなのに離脱してしまう原因で最も多いのが、Webサイトのページの読み込みが遅いケースです。TOPページに掲載している動画や写真のデータが重い、またはWebサイト全体のデータが重いことが原因ですので早急に改善しましょう。

7.魅力のあるコンテンツをつくる

コンバージョン率(CVR)を上げるテクニックの中で、最も重要なのが「ターゲットが求めている情報に的確に応え、かつ独自の魅力が伝わるコンテンツを掲載しているか?」になります。いくら良い商品や良いサービスを提供していても、一番知っていただきたいターゲットに伝わらなければ、「存在しない」のと同様です。

効果的なWebマーケティングの方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:【BtoB】効果的なWebマーケティング施策7選!

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コンバージョン率(CVR)改善の効果的なサイクル

コンバージョン(CV)までの導線データを可視化する

ターゲットがWebサイトに訪問してからどのような導線を辿り、どこで離脱したのかを把握することで、問題がある箇所を見つけ出し、改善することができます。導線データを可視化するためには、アクセス解析ツールやヒートマップツールなどを活用するのがお勧めです。

仮説を立てる改善する

問題がある箇所について、どのように変更すればコンバージョン率(CVR)が上がるかという仮説を立てコンテンツやフォームの内容やデザインを変更したり、コンバージョンに誘導するリンクやボタンなどを設置したりしていきます。

効果検証を行う

仮説を立てて改善した箇所については、計測期間を設けてしっかり効果検証しましょう。

このように、定期的に上記のサイクルを回していき、効果的なWebサイトを維持していきます。

まとめ

Webサイトのコンバージョン率(CVR)を引き上げる7つの方法についてご紹介しました。コン(CVR)というのは業種によって異なりますし、設定項目によっても異なりますが、もしコンバージョン率(CVR)を高めるための施策を行ったことがなければ、是非着手してみて下さい。

今回ご紹介したテクニックを実践してみるだけでもコンバージョン率(CVR)が劇的に変わると思います。

最も重要な方法は、「ターゲットが求めている情報に的確に応え、かつ独自の魅力が伝わるコンテンツは何なのか?」をしっかり考えてWebサイトを作成しターゲットに伝えることが、一番有効なコンバージョン率(CVR)を引き上げるテクニックだということを念頭に置いて取り組んでみて下さい。

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監修者情報

 

株式会社フォーサイトクリエイション

代表取締役 村田 雅利

大学卒業後、大手スポーツメーカーの営業としてトップの売上実績を残し、もっと営業スキルを磨くために転職した広告代理店でも年間売上数十億円と売上に貢献。そして広告をもっと深く知るために、事業モデルの構築や土地開発から関われる商業施設のプロデュース及び集客コンサルティング会社に転職。そこでは年間数億円の広告予算を預かり、広告戦略を組み立て売上拡大に貢献。その後、大手制作会社の取締役と集客コンサルティング業務の両立を経て、現在の株式会社フォーサイトクリエイションを設立。 今までの経験を活かし、営業・企画・戦略の3つの目線から業種を問わず様々なクライアントの課題や目的に対して、コンサルティングとデザインでクライアントの成長に貢献しています。