ブランディングとは、同業他社の商品・サービスと比較したときに差別化を図りつつ、魅力的に感じてもらうための方法です。
企業が自社の商品やサービスを消費者に知ってもらい、購入利用につなげるためには「ブランディング」が重要な役割を果たします。
この記事では、商品やサービスを訴求するための「ブランディングサイト」について、特徴や目的、サイトの制作方法について紹介します。消費者からの支持を集めるための方法として、ぜひチェックしてください。
ブランディングサイトとは
ブランディングサイトは、企業や企業が手掛ける商品・サービスの認知度を高めて、ブランドイメージを強化するためのWebサイトです。
情報提供や商品販売だけを目的とせず、取り扱っているものを直接取り上げて魅力を広めるために作られます。ブランドの世界観やイメージを訴求するため、商品・サービスの強みを強く印象づけられます。
複数の商品・サービスを提供している企業では、ユーザーに知ってほしいものをピックアップしてブランディングサイトにすることで、支持を集めたり名前や特徴を思い出してもらったりと、ポジティブな効果が期待できるでしょう。
ほかのサイトとの違い
Webサイトにはいくつかの種類があります。サイトの種類と目的は次のとおりです。
種類 | 目的 |
ブランディングサイト |
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コーポレートサイト |
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ECサイト
(オンラインショップ) |
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サービスサイト |
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ランディングページ(LP) |
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ポートフォリオサイト |
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ブログサイト |
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ここからは、ブランディングサイトの特徴を詳しくみていきましょう。
ブランディングサイトの目的
ブランディングサイトは、会社の紹介やサイト内での販売を直接の目的とはしていません。
サイトの目的は以下の5つに分けられます。
- ブランドの認知度を上げる
- ブランドの価値を高める
- 各種サービスに興味をもってもらえる
- 顧客のロイヤリティを獲得する
- ECサイトでの購入を促進する
どのような目的でサイトを制作するのか、詳しくみていきましょう。
ブランドの認知度を上げる
ブランディングサイトには、ブランドそのものの認知度を上げる目的があります。
十分に認知されていなければ購入利用につながりにくく、売上も伸び悩んでしまいます。そこで、ブランディングサイトを利用して認知度を高め、興味をもってもらう必要があるのです。
多くの消費者から認知が獲得できれば、口コミ効果によって自社の商品・サービスの情報が拡散されます。一方で、伝え方に工夫をしなければマイナスイメージにつながる可能性もあります。認知度をどのような方法で獲得するか、慎重に検討したいところです。
ブランドの価値を高める
ブランディングサイトには、ブランドを知ってもらい魅力を伝えることで、価値を高める効果も期待できます。
価値とは、高級な印象だけではなく「個性」を表現する意味もあります。ブランドのオリジナリティ、ユニークさが印象づけられれば、他の商品・サービスにはない価値が生まれ、消費者にポジティブなイメージをもってもらえるでしょう。
また、「高い付加価値がある」とアピールできれば競合他社との差別化につながり、口コミやリピーターの獲得が期待できます。
各種サービスに興味をもってもらえる
ブランディングサイトによってポジティブな印象を周知できると、紹介しているもの以外のサービスにも興味をもってもらいやすくなります。
自社のリピーターやファンを増やすことで、他のサービスに対しても購買意欲を促進できる可能性があるのです。
顧客のロイヤリティを獲得する
ブランディングによって良い印象をもってもらうことで、顧客からのロイヤリティ獲得も期待できます。
ロイヤリティとは、顧客からの信頼や共感のことです。ブランディングによってロイヤリティが獲得でき、さらに他の商品・サービスに対するロイヤリティを高める効果も期待できるでしょう。
ECサイトでの購入を促進する
ブランディングサイトでは認知やロイヤリティの獲得が期待できるため、そのままECサイトへと誘導することもできます。
フォーサイトクリエイションでは、商品・サービスをユーザーに訴求するアウターブランディングと、社員に対して行うインナーブランディングの実績が豊富です。
プロの視点とお客様の第三者視点をもち、ブランディングサイトからECサイトへと自然に誘導するための『最も効果的なホームページ制作』を行っています。ここにしかない価値を盛り込み、ビジネスチャンスを生み出します。
ブランディングサイトには何が必要?
ブランディングサイトでは、商品やサービスの「ブランド」を知ってもらう必要があります。そこで重要とされるものが「ストーリー」「コンセプト」「商品・サービス」の3つです。
なぜ3つのポイントがサイトにとって重要なのか、詳しくチェックしていきましょう。
ストーリー
ストーリーとは、ブランドが誕生したきっかけや歴史、背景と現在までの変遷を伝えるものです。
ストーリーをコンテンツ化することで、深い物語があることをユーザーに訴えることができます。また、将来に込める思いや期待感を織り交ぜることで、未来ある商品・サービスとしてポジティブな印象を与えられるでしょう。
コンセプト
コンセプトとは、Webサイトの基盤となるアイディア・考え方のことで、サイトコンセプトとも呼ばれています。
商品やサービスをサイト内で魅力的に見せるためには、「何を伝えたいのか」「誰に対して伝えたいのか」といった基本的な部分を明確にしたうえで、コンセプトを決めることが大切です。
コンセプトが決まると、Webサイト上で一貫したメッセージを伝えられるようになります。自社にしかないカラーを打ち出し、訴求するものを深掘りできます。
商品・サービス
ブランディングサイトで訴求する商品・サービスを決めます。ECサイトのように複数の商品を扱うものではないため、訴求するものを特定する必要があります。
ブランディングサイトの制作方法
ブランディングサイトの制作は、イメージやメッセージといった「思い」を形にする作業です。
サイトの制作にあたって意識したいポイントは次のとおりです。
- ブランドイメージを決める
- ブランドメッセージを考える
- ブランドビジュアルを設計する
- 操作性を最適化する
- ブランディングサイトを運用・管理する
- 繰り返しアップデートする
サイトの制作はイメージやメッセージの決定から始まります。手順に沿ってみていきましょう。
ステップ①ブランドイメージを決める
はじめに、ブランディングサイトのイメージを決めます。最終的にできあがるサイトは広告としての役割も果たすため、イメージを決めてしっかりと打ち出すことが大切です。
ブランドのイメージが定まれば、明確にブランドとしての魅力を打ち出せるようになり、ユーザーの興味・関心を引いてロイヤリティの獲得が期待できます。
ステップ②ブランドメッセージを考える
サイトや訴求したいものに込めるメッセージも、速い段階で決めておきましょう。メッセージは、商品・サービスを象徴する言葉です。
ロゴやブランドカラーなど、視覚的に表現するものとは別に、メッセージはキャッチコピーとして人々の記憶に残ることがあります。訴求したい商品・サービスの世界観や独自性を打ち出すために策定すべき項目です。
ステップ③ブランドビジュアルを設計する
ブランドビジュアルとは、そのブランドを象徴する見た目・外観のことです。色の組み合わせやロゴの配置など、全体のデザインとして設計します。
ステップ④操作性を最適化する
Webサイトがどのデバイスからでもアクセス・操作しやすいように設計します。PCサイトとスマートフォンサイトを分けるなど、利用者の目線に立って設計することが大切です。
ステップ⑤ブランディングサイトを運用・管理する
できあがったブランディングサイトは、効果を測定するために一定期間運用・管理を行います。アクセス数、アクセスから申し込みに至った数を計測し、どの程度サイトが効果を上げているかチェックします。
ステップ⑥繰り返しアップデートする
Webサイトの運用では、SEOや広告の効果測定など多角的な視点と手法でアップデートをしていくことが大切です。
フォーサイトクリエイションでは、あらゆる目的に対応するWebサイトを制作し、ビジネスの展開や成長に合わせてアップデートを行っています。客観的な観点から提案・評価を行い、幅広いサポートでWebサイトの最適化を図ります。
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ブランディングサイトを制作するポイント
訴求効果のあるブランディングサイトを制作するポイントは次のとおりです。
- ブランドの戦略を考える
- ターゲットを明確にする
- ユーザー目線で情報を提供する
- ブランドイメージに合わせたデザインを考える
- 自社の魅力を簡潔に示す
- KPIを設置する
戦略の立案やターゲットの確認といったステップを踏みながら、サイトのイメージを固めていくことが大切です。
ポイント①ブランドの戦略を考える
自社のブランドをどのように展開していくか、訴求するターゲットの絞り込みや自社の強みの明確化を行い、戦略的に計画していくことで、効果的なWebサイトができあがります。
ポイント②ターゲットを明確にする
ブランディングする商品・サービスをどのような人に訴えたいのか、ターゲットとなる人物像を決定します。架空の存在であっても、ターゲットの人物像が定まることで訴求方法やイメージが定まりやすくなります。
ポイント③ユーザー目線で情報を提供する
訴求効果を高めるには、ユーザーから見たときに、どのような印象をもつのかを評価し、検討しましょう。
サイトを訪れたユーザーがすぐに目的の情報を見つけられるか、サイトの操作性も含めてユーザー目線で情報を盛り込むようにします。
ポイント④ブランドイメージに合わせたデザインを考える
デザイン性が高くても、ブランディングサイトと企業イメージとのギャップがあると訴求力が低下してしまいます。
企業イメージから大きく逸脱せずに、好印象を与えるようなデザインとすることもポイントです。
ポイント⑤自社の魅力を簡潔に示す
自社にしかない魅力、商品・サービスの魅力は簡潔に示しましょう。
伝えたいメッセージやストーリーが長くなると、ユーザーのストレスになり訴求効果が下がってしまいます。簡潔でわかりやすいPRを目指しましょう。
ポイント⑥KPIを設置する
サイトの効果を測定しながら、進捗状況を評価するためのKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。
最終的な目標値であるKGI(重要目標達成指標)に至るまでのKPIを中間指標として設置し、PDCAサイクルを回して効果を測定しながら改善を加えます。
フォーサイトクリエイションで作ったブランディングサイトの特徴
フォーサイトクリエイションでは、企業や商品のブランディングサイトをニーズに合わせて構築しています。
企業理念を浸透させるためのインナーブランディング、大阪市のシンボルとして知られる商業施設のリブランディングなど、幅広くブランディングサイトを手掛けてきました。
ブランディングに必要なネーミング・ロゴ・ポスター・空間デザイン。広告プロモーションといった幅広いデザインを統一化し、計画的かつ競合他社との差別化を意識することで、ここにしかない価値の創造と魅力をアピールします。
アサヒ物産株式会社
ブランディングをマーケットに発信するコーポレートサイト制作をいたしました。
ブランディングを経て「企業が変わる」「事業内容が変わる」「ターゲットが変わる」など企業や事業モデルを理解したうえでサイト制作を進めました。
親和パッケージ株式会社
企業の成長を促進させる新時代対応型コーポレートサイトを制作いたしました。
新時代の到来に加え、各企業の決裁者は小さい頃からインターネットに触れてきた世代が増えてきているため、リアルよりもコーポレートサイトで企業を判断するようになっていることを踏まえて、「企業としての信頼向上」「新規顧客獲得」「求める人材の獲得」などの効果が得られるコーポレートサイト制作を企画提案いたしました。
ホテルプラザオーサカ
埋もれていた価値の創出と信頼を構築するホテルサイト制作をいたしました。
立地のイメージや既存サイトのイメージがあまり良くないため、候補には上がるが選ばれなかった理由を洗い出し、今までのイメージを払拭するサイトデザインだけでなく、宿泊して初めて分かる良さの訴求と、新たなホテルの魅力を創出して、新生ホテルプラザオーサカをサイトだけでなくサービス面でも創り上げた。
ブランディングサイトの効果を知ってPRに活かす
今回は、商品・サービスの魅力を取り上げ、ブランドの特長を周知させる「ブランディングサイト」について、サイトの特徴や制作手順を紹介しました。
ブランディングサイトは、メッセージやイメージを明確に定めることで他社にはない魅力やメリットを伝えられます。ロイヤリティの獲得と向上、ECサイトへの誘導にもつなげられるツールです。
効果を出すためのサイト制作には、要望を形にするノウハウを豊富にもち、サイト完成後も運用や改善を計画的に実施できるパートナーを選びましょう。
私たち、株式会社フォーサイトクリエイションは、全国の様々な企業や商品・サービスのブランディングかホームページ制作、パンフレットなどのグラフィックデザイン制作、動画制作などトータルにサポートしていますので、ご不明点やご質問などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
監修者情報
株式会社フォーサイトクリエイション
代表取締役 村田 雅利
大学卒業後、大手スポーツメーカーの営業としてトップの売上実績を残し、もっと営業スキルを磨くために転職した広告代理店でも年間売上数十億円と売上に貢献。そして広告をもっと深く知るために、事業モデルの構築や土地開発から関われる商業施設のプロデュース及び集客コンサルティング会社に転職。そこでは年間数億円の広告予算を預かり、広告戦略を組み立て売上拡大に貢献。その後、大手制作会社の取締役と集客コンサルティング業務の両立を経て、現在の株式会社フォーサイトクリエイションを設立。 今までの経験を活かし、営業・企画・戦略の3つの目線から業種を問わず様々なクライアントの課題や目的に対して、コンサルティングとデザインでクライアントの成長に貢献しています。