コーポレートサイトが期待した成果が得られない。以前は、アクセスも問い合わせも期待通りだったものが、減ってきた…。
こんな時、コーポレートサイトをリニューアルすることを検討するでしょう。
ただ、リニューアルするにも実は知っておくべきポイントがあります。
1.コーポレートサイトとは？
まずは、コーポレートサイトとは何なのかをおさらいします。
コーポレートサイトとは、企業のウェブサイトのことです。
企業がオンライン上でアイデンティティを確立し、顧客や投資家などのステークホルダーとのコミュニケーションを強化するために非常に重要です。
コーポレートサイトは、企業のビジョン・ミッション・バリュー、製品やサービスの提供内容、会社の歴史や組織構造などを公開する場であり、
顧客や投資家が企業について理解する上で重要な役割を果たしています。また、コーポレートサイトは、採用活動においても重要であり、企業の文化や仕事のやりがい、
福利厚生や成長機会などをアピールすることができます。さらに、最近では企業の社会的責任に関する情報が盛り込まれることもあります。総じて言えることは、
コーポレートサイトは企業のオンライン上での顔となり、重要な情報を提供する場として、企業にとって不可欠な存在であるということです。
2.コーポレートサイトリニューアルの目的
コーポレートサイトリニューアルの目的はどのようなものが考えられるでしょうか？
企業のブランディングの向上
コーポレートサイトリニューアルにより、企業のイメージを改善し、より現代的な印象を与えることができます。
また、企業の特徴や強みをわかりやすく表現することで、企業ブランドの向上につながります。
コンバージョン率（訪問者数に対する問い合わせ率や購入率など）の向上
コーポレートサイトリニューアルにより、コンテンツの見やすさや使いやすさが改善されることで、訪問者が興味を持った製品やサービスへの問い合わせや購入につながりやすくなります。
利用者の利便性の向上
コーポレートサイトのリニューアルの際に、利用者が、必要な情報を素早く見つけることができ、スムーズに操作できるようなサイト設計にすることで、
利用者の利便性が向上します。これにより、再訪問率や口コミなどにつながります。
ウェブサイトにおけるセキュリティの向上
コーポレートサイトのリニューアルにより、セキュリティ面が強化されることで、不正アクセスや個人情報漏洩などのリスクを低減することができます。これにより、信頼性が向上し、利用者の安心感が増します。
3.コーポレートサイトリニューアルのタイミング
コーポレートサイトのリニューアルのタイミングは、どのようなときでしょう。
企業によって異なりますが、一般的に以下のようなタイミングが適しているとされています。
- ブランディングの必要がある場合
企業のブランドイメージが変化したり、新しい商品やサービスを提供するようになった場合は、リニューアルのタイミングとして適しています。 - サイトのデザインやコンテンツが古くなっている
コーポレートサイトの老朽化が進んでいる場合は、セキュリティ対策やユーザビリティの向上などを目的にリニューアルを行うことが必要です。 - モバイルフレンドリーにする必要がある場合
モバイル端末でのアクセス数が急増している場合は、レスポンシブデザインやモバイルサイトの導入を目的にリニューアルを行うことが適しています。 - サイトのアクセス数が減少している場合
サイトのアクセス数が減少している場合は、SEO対策やコンテンツの見直しを目的にリニューアルを行うことが適しています。
以上が、コーポレートサイトリニューアルのタイミングの例です。しかし、リニューアルのタイミングは慎重に見極めることが大切です。
4.コーポレートサイトリニューアルのメリット・デメリット
コーポレートサイトのリニューアルにはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょう。
まずは、メリットから挙げてみます。
コーポレートサイトリニューアルのメリット
- 新鮮な印象を与えることができる
リニューアルにより、企業のイメージを一新することができます。新しいデザインや構成によって、訪問者に新鮮な印象を与えることができます。 - 情報の整理・見直しができる
リニューアルは、企業の情報を整理して見直すいい機会になります。無駄な情報を削除したり、新しい情報を追加したりすることで、サイトの見やすさや利便性を向上することができます。 - セキュリティを強化することができる
古いコーポレートサイトはセキュリティ面で不足していることがありますが、リニューアルによって新しいセキュリティ対策を導入することができます。
コーポレートサイトリニューアルのデメリット
- ブランドイメージの変更による混乱
企業のブランドイメージを変更する場合、既存の顧客やパートナーから混乱を引き起こすことがあります。また、リニューアル前のサイトを閲覧していた顧客が、新しいサイトに慣れるまでに時間がかかる場合もあります。 - サイトの運用費用がかかる
リニューアルには、新しいデザインや機能追加などの費用が必要になります。また、新しいサイトの運用に必要な人員やシステムの拡充など、追加的な費用もかかる場合があります。 - SEOに影響を与える可能性がある
リニューアルによってURLやページ構成が変わる場合、検索エンジンのランキングに影響を与える可能性があります。適切な対策を講じない場合、アクセス数が減少することがあります。
5.コーポレートサイトリニューアルの進め方
コーポレートサイトのリニューアルの進め方には、様々な方法があります。
基本的な進め方をピックアップしました。
①コーポレートサイトの現状の分析
現状分析では、「どのような問題があるか」「どのような改善が必要か」などを把握することが目的です。具体的には、以下のような分析を行います。
②ホームページリニューアルの目的および目標の決定
リニューアルの目的は、企業戦略や顧客ニーズに合わせて設定します。目標は、目的を達成するための数値目標として設定することが一般的です。例えば、「訪問者数を3ヶ月以内に20%増加させる」などです。
③サイト構成およびサイトマップの作成
サイトマップは、Webサイトのページ構成を示したものです。サイトマップを作成することで、必要なページ数や各ページの連携関係を確認し、設計の方向性を決めることができます。
④コンテンツの制作
コンテンツは、訴求する目的に合わせて作成します。商品やサービスの説明のほか、企業情報、社員紹介、ブログ記事など、必要な情報を掲載します。SEO対策を意識し、適切なキーワードを使用することも大切です。
⑤デザインの決定および実装
デザインは、企業のイメージや目的に合わせて決定します。完成したデザインを実装するために、HTMLやCSSなどのコーディングが必要です。また、レスポンシブデザインに対応し、PCやスマートフォンなど、複数のデバイスに対応することが重要です。
⑥システムの構築およびテスト
システム構築では、CMS（コンテンツ管理システム）などを使用して、コンテンツの投稿や管理を行います。また、セキュリティに対する対策も必要です。構築後には、動作テストを実施し、問題がないか確認します。
⑦サイト公開
リニューアルが完了したら、公開します。事前にドメインやレンタルサーバーなどの設定が必要です。公開後には、適宜修正や改善を行い、コンバージョン率の向上などを目指します。
6.コーポレートサイトリニューアルに必要な費用
コーポレートサイトのリニューアルに必要な費用は、業界や企業によって異なります。デザインやシステム構築、コンテンツ制作など、各項目にかかる費用を把握し、総額を算出する必要があります。
こちらの記事も参考にしてください。
7.コーポレートサイトリニューアルを成功させるための4ポイント
コーポレートサイトリニューアルを成功させるためには以下の4つのポイントがあります。
リニューアルの目的・目標を明確にする
リニューアル目的が明確でなければ、設計やコンテンツの制作で迷うことが多くなります。
何を改善したいのか、何を伝えたいのか、どんな行動を促したいのかを明確にすることで、成功するリニューアルが実現できます。
利用者の視点に立ったサイト設計をする
リニューアルしたサイトが利用者にとって使いやすくなければ意味がありません。利用者の視点に立ったサイト設計をすることが重要です。
具体的には、ユーザビリティの向上、ナビゲーションの改善、情報構成の見直しなどが挙げられます。
コンテンツがわかりやすく、情報量が適切であること
サイトの訪問者は、必要な情報をサクッと見つけることができなければ、
すぐに離脱してしまうことがあります。リニューアルにあたっては、情報量を適切に見直し、コンテンツにわかりやすさを持たせることが大切です。
訪問者からのフィードバックを収集し、改善を重ねる
リニューアル後、訪問者からのフィードバックを収集し、改善を重ねることが必要です。
サイトにアクセスしてくれた訪問者がどんな動きをしているか、どんな情報に興味を持ったかなどを分析することで、改善の方向性を把握することができます。
訪問者からのフィードバックは、サイトの改善を促す貴重な情報源になるため、積極的に収集することが大切です。
7.コーポレートサイトリニューアルを成功させるためのまとめ
コーポレートサイトリニューアルを成功させるには、リニューアルのタイミングやリニューアルの目的目標をしっかりと決めることが大切です。
また、コーポレートサイトをだれが制作するのかも重要な要素です。
社内で行うのか、それとも外部の制作会社に依頼するのかもしっかりと見極めましょう。
監修者情報
株式会社フォーサイトクリエイション
代表取締役 村田 雅利
大学卒業後、大手スポーツメーカーの営業としてトップの売上実績を残し、もっと営業スキルを磨くために転職した広告代理店でも年間売上数十億円と売上に貢献。そして広告をもっと深く知るために、事業モデルの構築や土地開発から関われる商業施設のプロデュース及び集客コンサルティング会社に転職。そこでは年間数億円の広告予算を預かり、広告戦略を組み立て売上拡大に貢献。その後、大手制作会社の取締役と集客コンサルティング業務の両立を経て、現在の株式会社フォーサイトクリエイションを設立。 本物のデザインを提供し、業種を問わず様々なクライアントの課題や目的に対してコンサルティングとデザインで企業の成長に貢献している。